西丹沢・山伏沢~西沢

■癒しの沢を周回■

近場で滑の沢を歩きたいと思い、
西丹沢の山伏峠を起点として
世附川の山伏沢から西沢を周回した。
いずれも滑が連なる癒し系として知られる沢だ。

NETでは山伏沢を沖ビリ沢としている記録が多い。
これは誤りで、
金山沢二俣の下流すぐ右岸から合わさる小沢が
沖ビリ沢だそうだ。
沖ビリ沢のさらに1本下流は中ビリ沢と呼ばれているらしい。

鳥居をくぐり九十九折れに急登すると
山伏峠からの登山道に合流した。
下降点へ向かう尾根が分かれる水ノ木分岐まで
東海道自然歩道の一部なので道はよく整備されている。
谷越しに下降点のコルが近い。

下降点のコルが近い
下降点のコルが近い

土留めされた急坂を登ると水ノ木分岐だった。
狭い場所に不釣り合いに大きなテーブルが鎮座していた。
テーブルを回り込んで下降点へ向かう尾根に立ち入る。
登山道と見紛う明瞭な踏み跡が山伏沢の人気を象徴している。
踏み跡は1,227mの独標を東へ
金山沢まで下っているようだ。

下降点
下降点

谷への下降点を示すと思われるリボンが目に入ったがやり過ごし、
予定通り最低鞍部まで下った。
頼りない冬枯れの灌木を手掛かりに、足元が崩れやすく神経を遣う下りだった。
比高50mほど下ると足元は安定し流れが現れた。

最初の滑が始まる岩に腰かけ沢装備を身に着けた。
沢足袋、スパッツ、膝あて。
久し振りのフル装備だ。
単独のこともありアドレナリンが身体を駆け巡る。

思えば昨年入った沢は横尾本谷のみ。
それも訳ありで急きょ北穂のピークハントに変更した。
殆ど2年振りの沢装備である。

さらさらと流れが岩盤を濡らしていた。
足を濡らす水の感触がひんやり心地好い。
誰もいない谷。
頭の中のもうひとりの自分と対話が始まる。

40~80m程の長さの緩やかな滑を3本下った。
芽吹いたばかりの若葉の瑞々しさに目が奪われる。

滑が続く
滑が続く

落差15mの下るには手掛かりに乏しい滝が現れた。
見回すと左岸にトラロープ。
強度を確かめてありがたく使わせてもらった。

トラロープの滝
トラロープの滝

トラロープ滝のすぐ下流左岸のルンゼは落差20m4段の滝を落としていた。
上部が滑になっている落差15m滝の右岸を下り、続く10m滝を右岸から高巻く。
水流が迸る滑を軽快に下ると滝場は終わり、
標高900mで左岸に枝沢が合流した。
流木が散乱するゴーロの谷を下り、
傾斜の緩い5m滝を越すと金山沢本流との二俣だった。

二俣出合の滝
二俣出合の滝

河原を少し下ると左岸に林道終点が目に入った。

金山林道終点
金山林道終点

例によって妄想を巡らせながら林道を歩いたので、
西沢の入渓点へ向かう分岐を500m以上も通り過ぎてしまった。
いかん、いかん、慌てて引き返す。
そろそろヒルがお出ましそうな薄暗い杉林を過ぎ、
廃棄されたマイクロバスを見てしばらく歩くと西沢の入渓点である。
しばらく平凡な河原を進むとお待ちかねの滑が現れた。

癒しの沢
癒しの沢

標高860mの二俣を目指したが、
実際の二俣は地図と異なり標高840m付近だった。
ルートは明らかに右だったが、念のため左俣を100mほど入ってみた。
右俣に戻り、小滝を越えたところで単独の釣り人にばったり。

今日はボウズ、もう下るとのこと。
人に会うとは思っていなかったのでびっくり。
幅広階段状の10m滝を左から越えると、次は直登が難しそうな10m滝。
西沢はこの辺から面白くなるようだ。

大高巻きは避けたい。
しめた、上手い具合に流木が架かっている。
流木の先端に乗り、
もう一歩滑りやすいホールドにバランスで立ち落ち口へ抜けた。
流木が折れなくて良かった。
この滝は西沢の核心だった。

流木の滝の上で更に直瀑12m。
これは中程まで登って右に斜上してクリアした。

直瀑12m
直瀑12m

こんなところにも春。
沢床の岩の間にひと株のスミレが存在を主張していた。
沢のどまん中である。
雨で増水したら大丈夫なんだろうか?

ひと株のスミレ
ひと株のスミレ

標高1,150mで水が涸れた。
久し振りの沢足袋で足の指が擦りむけた。
やれやれ、ひ弱になったものだ。

登山靴に履き替えると足元が軽快になった。
右岸の脆そうな岩場を避け、登りやすそうな斜面に取り付いた。
落ち葉が堆積した急斜面は足場が崩れ滑った。
時々ステップを掘ったので軍手の指先が泥だらけである。
沢用のハンマーを持ってくれば良かった。
100m程登るとようやく尾根に出て楽な登りになった。
鹿道らしきものも現れ登山道へは一投足だった

登山道に出た
登山道に出た

日  程:2020年4月25日(土) 晴
参加者:まるめの
タ イ ム:
山伏峠駐車スペース 7:25--山伏沢下降点8:15~8:20
--トラロープの滝9:15--金山沢林道終点10:20
--林道終点(西沢入渓)10:50--12m滝12:50~12:55
--標高1,150m13:20~13:35--登山道14:30~14:40
--山伏峠駐車スペース15:35

by まるめの

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