尾瀬・センノ沢

■思いがけない癒しの渓■

酷暑の夏は沢登りで涼みたいよね。
2日の日程で美渓、奥利根ヘイズル沢を目指したが、
どうも2日目の天気の具合がよろしくない。
美しい渓は天気の良いときに楽しく遡るに限る。
紅葉の頃のお楽しみにとっておくことにしよう。

・・・という訳で、1日限りの好天を利用して、
消化日程的に考えていた尾瀬・センノ沢を遡行した。
(消化日程なんて、センノ沢ちゃん、ゴメン。)

自家用車は大清水まで。
駐車場(1日500円)に車を置き、
一ノ瀬休憩所までシャトルバス(700円)で入った。
コロナウイルスのせいで夏山最盛期なのに大清水は閑散としていた。

大清水~一ノ瀬間は歩いても1時間半くらいだろう。
一ノ瀬発の最終バスは16:30。
バスを逃しても平坦な林道だから歩いたところで苦にならない。

一ノ瀬休憩所
一ノ瀬休憩所

一ノ瀬休憩所で沢装備を着け100mほど林道を進むと入渓点の三平橋だ。
橋を渡った下流側に沢へ下るコンクリート階段を見つけた。
階段を下り細い踏み跡を辿って沢に降り立つ。

やっぱり夏は沢だよねー。
能天気なことを言いながら流れを遡る。
水の中をびしゃびしゃ行くと沢いっぱいに8m滝が落ちていた。
左の草付きから小さく高巻いて落ち口に立ったところで、
じゃああ~ん。

やっちまいました。
三平峠から流れる本流に入っちゃってる。
片品川左俣は三平橋の上流で二俣となって、
センノ沢は西に向かう支流だったのだ。

やれやれ、
三平橋まで戻り、センノ沢出合を確認して仕切り直した。

センノ沢地形図
センノ沢地形図

ゴーロの沢をを少し進むと、
末広がりに水を落とす美しい滝10mが出合った。
標高1,440m付近だ。
左側から階段状の岩を登り落ち口へ。
この先、綺麗な滝がゾロゾロ出てくるんだろうか?
期待が高まる。

末広がりの美瀑
末広がりの美瀑

美瀑を越すと次は滑のお迎え。
流れが所々で小さな奔流となり陽の光を煌めかせている。
やっぱり天気の良いときの沢は素敵だなぁ。
思いがけず長い美しい滑の登場だ。

100m程で小滝を越えると更に300mは続いただろう。
思いがけない癒しの沢である。

滑が続く
滑が続く

滑が尽きゴーロの谷が北西に向きを変える標高1,500m辺りから
5~10mの滝が適度な間隔で現れた。
いずれも登るのに手頃な滝たちだった。

登るに手頃な滝
登るに手頃な滝

ほとんどの滝が釜を持ち、どれも水際をへつってなんなく通過した。

水際ををへつって
水際ををへつって

標高1,530mで深い釜を持つ小滝を左から越すと
少しの間上空が開け谷が明るくなった。

午後から天気が崩れる予報だったが、
青空が大きく広がり綿雲が浮かぶ空に兆しは感じられなかった。

深い釜の小滝
深い釜の小滝

標高1,650m、
セン沢田代から流れ込む支流との二俣手前で
10m滝を気持ちよくシャワークライムした。

支流をセン沢田代へ遡れば比高100mの登りで
標高1,750m付近の登山道に出る。
しかし、我々は本流を最後までつめることにした。

谷が狭まった二俣を過ぎると本流に滝はなく、
さらさらと穏やかな流れが岩盤を潤していた。

源流のシャワークライム
源流のシャワークライム

沢形が尽きるまで谷を辿り、1870m付近から篠竹の斜面に突入した。
密集した篠竹を迂回しながら1時間ほどの奮闘で
白尾山から尾瀬沼へ下る登山道に立った。
標高1,960mだった。

柳沢を下って一ノ瀬へ戻る心積もりだったが、
雨が降りそうな空模様になってきたのと15時に近い時刻も考え、
皿伏山を経て尾瀬沼へ下ることにした。
こんな機会がなければ尾瀬沼を見ることもないだろう。

尾瀬沼へ下る道は概ね明瞭だったが、
倒木が登山道を隠しているところがあった。
陽が落ちてからの下りは注意が必要だろう。

日  程:2020年8月11日(火) 晴れ後雨
参加者:L.まるめの、mimosa、N田、H川
タ イム:
三平橋9:40--セン田代からの支流との二俣(標高1,660m)12:00
--沢形消失点(標高1,870m)13:25--稜線(標高1,960m)
14:15~15:00--尾瀬沼山荘18:10

by まるめの

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